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胆石症、胆嚢炎、急性胆管炎、総胆管結石症

胆石とは

胆石は、肝臓でつくられた胆汁の成分が固まって胆道内にできる結石で、できる場所によって胆嚢結石・胆管結石に分けられます。
成分による分類では、コレステロールを主成分とするコレステロール結石と、ビリルビンとカルシウムを主成分とする色素結石(ビリルビンカルシウム結石など)に大別されます。

特徴と症状

食生活の欧米化や高齢化に伴い胆石保有者は増加傾向にあり、女性に多いことが知られています。
典型的な症状は「胆石発作」と呼ばれるもので、胆石が胆嚢頚部などにはまり込んだ際に、脂肪分の多い食事の後や夜間に突然起こるみぞおち・右上腹部・右背部の強い痛みが数十分〜数時間続き、その後おさまるという経過をとります。

検査

  • 血液検査:肝機能・胆道系酵素・炎症反応などを確認し、合併する胆嚢炎・胆管炎の有無を評価します。
  • 画像検査:
    • 腹部超音波検査:胆石診断の第一選択で、石の有無や胆嚢壁の炎症を評価します。
    • CT・MRI(特にMRCP):結石の大きさや位置、胆管閉塞の程度などを詳しく調べるのに有用です。
    • 内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP):胆管結石の診断と同時に、結石除去などの治療も行える検査です。

治療方針

無症状の胆嚢結石では、多くの例でそのまま何も起こらず経過するため、定期観察のみとすることも少なくありません。
一部ではウルソデオキシコール酸による胆汁酸溶解療法が検討されますが、適応は限られます。

一方、胆石発作や胆嚢炎・胆管炎など症状を伴う場合には、血液検査・超音波検査などを速やかに行って重症度を評価し、必要に応じて緊急胆嚢摘出術、胆道ドレナージ、ERCPによる結石除去などが可能な医療機関への紹介・入院治療が必要になることがあります。

症状の有無、石の場所・大きさ、合併症の有無を踏まえて、「経過観察でよい胆石」か「治療が必要な胆石」かを慎重に見極めることが大切です。

胆石、胆嚢炎の腹部超音波画像

胆石(黄)胆嚢壁の肥厚(赤矢頭)が見られ、胆嚢炎の所見です

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