甲状腺機能異常症
甲状腺機能異常
甲状腺とは
甲状腺は第3~4気管軟骨前面(のどぼとけの下)に位置し、蝶が羽を広げたような形をした臓器です。高さ2.5~4cm、幅1.5~2cm、厚さ1~1.5cmほどで、通常は外から触れることはできません。
甲状腺ホルモンの働き
甲状腺は甲状腺ホルモンを分泌しており、このホルモンは発育や成長に重要な役割を果たします。全身の新陳代謝を活発にし、精神神経や身体の活動の調整にも関与しています。
甲状腺機能異常の種類
甲状腺機能異常には、甲状腺ホルモン分泌が低下する「甲状腺機能低下症」と、分泌が亢進する「甲状腺機能亢進症」があります。
検査と診断
血液検査で甲状腺ホルモン(主にFree T4)と、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンを測定し、低下症か亢進症かを鑑別します。また、甲状腺に病変があるのか、下垂体に病変があるのかの推定にも役立ちます。
甲状腺超音波検査では、甲状腺の腫大の有無や腫瘍の有無を調べることができます。
治療
甲状腺機能低下症では、合成甲状腺ホルモン薬(商品名チラーヂン)を用いた治療を行います。甲状腺機能亢進症では、抗甲状腺薬(チアマゾールまたはプロピルチオウラシル)を使用します。
悪性腫瘍が疑われる場合などには、内分泌専門医へ紹介し、穿刺吸引細胞診などの検査を検討します。