高血圧症について
高血圧は、原因によって「本態性高血圧」と「二次性高血圧」に分けられます。
- 本態性高血圧: 加齢などに伴うもので、はっきりとした原因が特定できないタイプ(約90%を占めます)。
- 二次性高血圧: 腎臓やホルモンなど、明確な原因があるタイプです。
若年者の高血圧や、高齢者でも急激に血圧が上昇した場合などには、二次性高血圧の可能性を考慮して検査を行います。
高血圧は、原因によって「本態性高血圧」と「二次性高血圧」に分けられます。
若年者の高血圧や、高齢者でも急激に血圧が上昇した場合などには、二次性高血圧の可能性を考慮して検査を行います。
血圧が高いほど、以下の病気にかかるリスクや死亡率が高くなることが知られています。
そのため、患者さんそれぞれの危険因子(糖尿病、腎疾患、喫煙など)の有無によって、個別に降圧目標を設定しています。
最近の研究では、家庭で測定した血圧(家庭血圧)は診察室での血圧よりも予後の予測能が高いことが分かっています。
このため、当院では定期的な家庭血圧の測定をおすすめしています。
当院で行う主な検査は以下のとおりです。
降圧薬は少量から開始し、効果が不十分な場合には作用機序の異なる薬を組み合わせて使用します。
治療が難しい場合や二次性高血圧が疑われる場合には、循環器内科・腎臓内科・内分泌内科などの専門医に相談・紹介を行います。
糖尿病は、血糖を調節するインスリンの働きに異常が生じることで、血糖値が慢性的に高くなる病気です。大きく1型糖尿病と2型糖尿病に分類され、95%以上は2型糖尿病です。
糖尿病の診断は、血液検査によって行います。具体的には以下の項目を確認します。
治療の基本は食事療法と運動療法です。これに加えて、必要に応じて経口血糖降下薬を使用します。
薬剤は、次のような病態に応じて選択します。
1型糖尿病や、2型糖尿病であっても著しい高血糖、強度の脱水や体重減少を伴う場合にはインスリン注射が必要です。
近年はインスリン製剤の種類も多様化しており、患者さんの生活に合わせた治療が可能になっています。当院では、必要に応じて糖尿病専門医への紹介を行っています。
脂質異常症は、血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪)の値が異常となる疾患です。血液検査で診断し、主に以下の値を確認します。
脂質異常症には、原因により次の2つのタイプがあります。
脂質異常症は、動脈硬化を進行させる主な要因の一つです。進行すると以下のような心・脳血管障害を引き起こす可能性があります。
治療の目標は、これらの疾患の発症および再発の予防です。
まず3〜6か月間の生活習慣改善(食事療法・運動療法)を行い、それでもLDL-Cが十分に低下しない場合は薬物療法を検討します(動脈硬化性疾患予防ガイドラインより)。
これらの薬は、単剤または組み合わせて使用します。
動脈硬化の進行程度を調べるために、次のような検査を行います。
痛風は、血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くことで、関節内に尿酸結晶が析出し、激しい関節痛を伴う発作(痛風発作)を起こす病気です。
痛風発作時には関節に激烈な痛みや発熱を伴うことが多く、まさに「風が吹いても痛い」と言われるほどです。
関節炎は、関節包内に析出した尿酸結晶に対する炎症反応によって起こります。体温の低い部分ほど尿酸が析出しやすいため、足の親指(母趾)に最も多く見られます。症状が進むと、痛みが足関節や膝関節にまで広がることもあります。
高尿酸血症・痛風は代表的な生活習慣病の一つです。主な原因には以下のようなものがあります。
基本は生活習慣の改善です。特に次の点が重要です。
痛風関節炎を繰り返す場合や痛風結節を認める場合には、薬物療法の適応となります。
治療の目標は、血清尿酸値を6.0mg/dL以下に維持することです。