内視鏡検査 | ごとう内科・消化器内科 - 東淀川区東淡路にある内科・消化器内科・内視鏡内科・肝臓内科
院長、副院長ともに日本消化器学会消化器内視鏡専門医を取得しています。院長は同学会の指導医でもあり、非常勤医として済生会千里病院(吹田市)で内視鏡手術の指導を行っておりました(平成25~令和5年)。
富士フイルム社製のレーザー内視鏡システムを導入しています。経口及び大腸内視鏡は画像強調観察(2つの特殊光により病変をわかりやすくする)及び拡大観察(ズームレンズ観察による良悪性の鑑別の補助)による精密な検査が可能です。また、経鼻内視鏡も明るい視野での観察が可能な機種を使用しています。
(富士フイルム社HPより)
静脈麻酔(注射で、うとうとする~眠っている間に検査が終了する)を用いた苦痛の少ない検査を行っています。麻酔薬は効果発現が早く、覚醒の速い(検査後にだるい感じが残りにくい)プロポフォールを中心に使用しています。効果不十分な場合、またはプロポフォールが使用出来ない場合に備え、違う薬剤(ミダゾラム)も用意しています。ミダゾラムは、鎮静剤として一般的に使用されていますが、十分な麻酔深度が得られない場合も時折見られ、鎮静作用が遷延します(逆行性健忘作用があり、結果の説明を覚えていないことがある)ので、当院では第一選択とはしていません。使用する場合は、拮抗薬(フルマゼニル)も準備しています。また、実際は滅多に使用しませんが、大腸内視鏡検査時の痛みの強い場合には、鎮痛剤(ペンタゾシン)も用意しています。
当院院長はもともと麻酔科医であり、プロポフォールなどの静脈麻酔はもちろんのこと、全身麻酔(外科手術麻酔)にも精通しており、万一の場合に備え生体モニターを常時使用し、酸素吸入・人工呼吸に移行できる救急の準備やAEDも備えています。
※プロポフォールは覚醒が速く、日帰り手術麻酔にもよく使用されている薬剤です。当院では検査後の休憩時間を十分に設けておりますので、帰院時にふらつくことはまずありません(ふらつく場合は追加で休憩いただきます)が、自動車・バイク・自転車をご自分で運転して帰宅することは、控えていただいております。
一般の患者さんとは基本的に動線が一緒にならない内視鏡専用フロア(4F)になっています。検査着の姿や、麻酔から覚めるまでの姿を多くの方に見られることはありません。大腸内視鏡の前処置には個別のブース(専用トイレ、リクライニングチェア、テレビ)を2ブース用意しており、リラックスしてゆっくりと下剤を服用いただけます。
【4F 内視鏡専用フロア、個別前処置ブース】
当院には消化器内視鏡認定技師(日本消化器内視鏡技師学会認定)が常勤しており、内視鏡検査・治療介助はもちろんのこと、検査前・検査後の対応も行っております。内視鏡スコープは日本消化器内視鏡技師学会のガイドラインに準じて、1検査毎に1本ずつ丁寧に洗浄・消毒作業を行っています。
当院では胃と大腸の同時内視鏡検査が可能です。医学的に特に患者さんに負担となることはなく、1回の麻酔で終わるメリットがあります。検査自体の体感時間は変わることはなく、心身ともに負担が増えることはありません。内視鏡治療適応の大腸ポリープが見られる場合はポリープの性状や大きさにより、コールドポリペクトミーまたはEMR(内視鏡的粘膜切除術)によるその場での日帰り手術が可能です。
内視鏡を挿入することのないカプセル内視鏡が実施できる施設は大阪でもまだ多くはありませんが、当院ではGIVEN社製のカプセル内視鏡システムを導入しております。なお、保険診療でカプセル大腸内視鏡検査を施行するのには通常の大腸内視鏡検査が困難である(過去挿入困難だった既往、癒着を疑わせる腹部手術の既往)という規定があります。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は食道、胃、十二指腸を直接内視鏡で観察するため、胃癌・食道癌の早期発見や胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断が可能な検査です。
当院では、眠っている間に胃カメラを行う方法と、鼻から内視鏡を挿入する方法の2種類を行っております。
大腸内視鏡検査は、肛門から盲腸まで直接内視鏡で観察するため、大腸癌の早期発見に最も適した検査です。気になる症状のある方、また症状がなくても40歳を超えたら定期的な検査をおすすめします。
カプセル内視鏡とはカプセル型の内視鏡を、水分と一緒に飲んでいただき消化管を通過しながら、腸管の内部の写真を撮影していく検査で、小腸も調べることが出来ます。
「怖い」「痛い」「苦しい」、「恥ずかしい」といった理由で、大腸内視鏡検査を敬遠されている方にオススメの検査方法です。
当院には消化器内視鏡認定技師(日本消化器内視鏡技師学会認定)が常勤しており、内視鏡検査・治療介助はもちろんのこと、検査前・検査後の対応も行っております。内視鏡スコープは日本消化器内視鏡技師学会のガイドライン(※)に準じて、1検査毎に1本ずつ丁寧に洗浄・消毒作業を行っています。検査終了後、すぐに表面の汚染を拭き取り、水・洗浄剤を吸引することで汚れが固まらないうちに除去します。その後、別室にて内視鏡スコープの外表面・内部及びボタンまでスポンジとブラシを用いて洗浄します。さらに、自動洗浄消毒装置での洗浄・消毒・乾燥まで行い洗浄完了となります。当院で使用する内視鏡処置具は、ほぼすべてディスポーザブル(使い捨て)製品を導入しています。一部のリユーザブル(再使用可能な)処置具は、用手洗浄や酵素洗浄剤へ浸漬洗浄、さらに超音波洗浄装置を用いた洗浄を行い、乾燥後に高圧蒸気滅菌にて100%菌が無い状態(滅菌)にして再生利用しています。
大阪市の胃内視鏡検査による胃がん検診では、高水準消毒薬を使用することが条件となっているため参加できる医療機関が多くありませんが、当院はその厳しい基準を満たしております。
(※)参考ガイドライン:「内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン(第2版)」「消化器内視鏡の洗浄・消毒マルチソサエティガイドライン」「消化器内視鏡の感染制御に関するマルチソサエティ実践ガイド」
1割負担 | 3割負担 | |
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内視鏡のみ | 2,000円程度 | 6,000円程度 |
内視鏡+病理組織検査 | 3,000~4,000円程度 | 9,000~12,000円程度 |
胃ポリープ手術 | 5,000~8,000円程度 | 16,000~22,000円程度 |
(他初診・再診料、点滴内容、薬剤処方の有無などで変動があります)
1割負担 | 3割負担 | |
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内視鏡のみ | 2,500円程度 | 7,500円程度 |
大腸内視鏡+病理組織検査有 | 3,000~5,000円程度 | 10,000~16,000円程度 |
大腸内視鏡ポリープ手術 | 7,000~10,000円程度 | 20,000~30,000円程度 |
(他初診・再診料、点滴内容、薬剤処方の有無などで変動があります)