一般内科 | ごとう内科・消化器内科 - 東淀川区東淡路にある内科・消化器内科・内視鏡内科・肝臓内科

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一般内科

一般内科

当院は消化器内科(内視鏡内科、肝臓内科)を専門としておりますが、認定内科医・総合内科専門医として主に次の疾患のような内科一般の診療を行っております。

●感染性胃腸炎

ウイルスや細菌など複数の病原微生物により引き起こされる腸管感染症で、ウイルス性胃腸炎ではノロウイルス、ロタウイルスの頻度が高く、細菌性胃腸炎の主な原因菌はサルモネラ、カンピロバクター、病原性大腸菌、腸炎ビブリオです。毒素型では黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌が見られます。血液検査で炎症所見や電解質異常(嘔吐、下痢による脱水が強いと異常を来します)の評価を行い、補液、抗菌薬の必要性を判断します。症状、検査結果によっては便の培養検査を行うことがあります(感染性胃腸炎の多くはウイルス性で便培養の陽性率が低く、また培養結果が出るまでに改善する例が多いので多くの例では行いません)。整腸剤(乳酸菌、酪酸菌製剤など)は感染性腸炎に対しての一定の効果が報告されており、原則処方を行います。

●高血圧症

本態性高血圧(加齢などに伴うもので原因がはっきりしないもの)と二次性高血圧(高血圧をきたす原因が明らかなもの)に分けられ、90%は本態性です。若年者の高血圧や、高齢者でも急激な血圧上昇をきたした場合などは二次性高血圧も疑い検査を行います。血圧値が高いほど、脳卒中、心筋梗塞、心疾患および慢性腎臓病(CKD)の罹患率と死亡率は高く、危険因子の有無により降圧目標を設定します。家庭血圧は診察室血圧よりも予後予測能が高いことがわかっていますので、血圧手帳をお渡しして家庭血圧の測定をお勧めしています。当院で行う検査としては血液検査(特にコレステロールなど)、尿検査(尿タンパク、尿糖の有無)、胸部レントゲンや心電図(心拡大の有無など)、血圧脈波や頸動脈超音波(動脈硬化の程度を調べる)があります。降圧薬は少量より開始し、効果が不十分な場合は作用機序の異なる内服薬を組み合わせて行いますが、治療に難渋する場合は循環器内科、腎臓内科、内分泌内科の専門医に相談、紹介を行います。

●糖尿病

1型と2型に分類され、95%以上は2型糖尿病です。血糖値を下げるホルモンである、インスリン分泌の低下とインスリン感受性の低下の両者が発病に関わります。血液検査(血糖値及びHbA1cを測定します)で診断することができます。食事療法、運動療法に加えて経口血糖降下薬を用います。インスリン分泌能低下、インスリン抵抗性増大、食後高血糖、インクレチン作用低下のいずれの病態に当たるかを考え薬剤を選択していきます。膵臓にある膵島β細胞(インスリンを産生する細胞)の破壊性病変によってインスリンの不足が進行する1型糖尿病や2型糖尿病であっても著明な高血糖、強度の脱水や体重減少を合併する場合はインスリン注射の適応であり、近年インスリンは様々な種類のものが登場していますので糖尿病専門医への紹介を行います。

●脂質異常症

血液中のLDL-C(いわゆる悪玉コレステロール)、HDL-C(いわゆる善玉コレステロール)、トリグリセリド(TG;中性脂肪)のうちいずれかが異常値を示す疾患で、血液検査で診断します。原発性高脂血症(体質、遺伝子異常により発症するもの)および二次性高脂血症(食事や薬物に起因するものや内分泌代謝疾患、腎疾患、肝疾患など原疾患に続発するもの)があります。脂質異常症は動脈硬化に起因する心・脳血管障害(心筋梗塞や脳梗塞など)を引き起こしますので、治療の目標はそれらの発症、再発の予防です。3~6ヶ月生活習慣の改善(食事療法、運動療法)を行ったにもかかわらずLDL-Cが低下しない場合は薬物療法が考慮されます(動脈硬化性疾患予防ガイドラインより)。脂質異常症治療薬にはスタチン、フィブラート薬、コレステロール吸収阻害薬、イコサペント酸エチル(EPA;鰯の脂に多く含まれるものです)があり、単剤もしくは組み合わせて使用します。動脈硬化の程度を調べる検査には血圧脈波や頸動脈超音波があります。

●痛風(高尿酸血症)

痛風発作時には関節に激烈な痛みが起こり、発熱を伴います(風が吹いただけで痛いと言われる所以です)。痛風における関節炎は、関節包内に析出した尿酸の結晶に対する炎症反応であり体温の低い部分ほど尿酸が析出しやすいため、痛風発作は足指に好発します。最初に痛む部位は足の親指で病状が進むと足関節、膝関節にまで進行します。高尿酸血症・痛風は代表的な生活習慣病であり、食事療法(エネルギー摂取、プリン体・果糖の過剰摂取制限、十分な飲水)、飲酒制限、運動療法が中心となります。痛風関節炎を繰り返す症例や痛風結節を認める症例は薬物療法の適応となり、尿酸排泄促進薬、尿酸生成抑制薬を用いて血清尿酸値を6.0mg/dl以下に維持するのを目標にします。

●慢性腎臓病(CKD)

世界的に腎疾患による末期腎不全患者が増加しており、透析患者も増加しています。また、慢性の腎疾患は脳血管障害の独立した危険因子であることがわかっています。慢性の腎疾患を原疾患の種類を問わず広く慢性腎臓病(CKD;chronic kidney disease)と定義して、末期腎不全の進行抑制と脳血管障害の発症抑制を診療目標としています。症状としてはタンパク尿、血尿に加え高血圧、夜間多尿、貧血、浮腫などがあります。尿検査、血液検査、腹部超音波検査(腎の萎縮を見る)などの検査で診断します。食塩の制限、禁煙、蛋白質の摂取制限など生活食事指導を行い、薬物療法にて血圧、血糖、コレステロールの管理を行います。腎機能低下が強い場合(CKDステージ4以上、推算糸球体濾過量(eGFR)が30ml/分未満)は透析導入の準備のため腎臓専門医に紹介を行います。

●気管支喘息

繰り返し起こる呼吸困難、咳、喘鳴を特徴とする疾患で、慢性の気道炎症、気道過敏性の亢進、可逆性(発作性)の気流制限により起こります。要因としては各種のアレルゲン(アレルギーの素)、ウイルス、喫煙、大気汚染や遺伝的なものが考えられています。重症度をスパイロメーターという機械と症状の頻度・強度で分類し、重症度に対応した段階的薬物療法を行います。吸入ステロイドをベースにし、LTRA:ロイコトリエン受容体拮抗薬、LABA:長時間作用型β2刺激薬、テオフィリン徐放製剤を重症度に応じ追加していきます。発作時には吸入SABA:短時間作用型β2刺激薬を使用します。呼吸困難が消失し、体動・睡眠・日常生活が正常である状態を治療の目標とします。

●慢性閉塞性肺疾患(COPD)

有毒な粒子やガスの吸入(日本では大部分がタバコの煙)により生じた肺の炎症反応に基づく進行性の気流制限を呈する疾患です。発症と経過は緩徐ですが、やがて労作性呼吸困難を生じるようになり在宅酸素療法が必要になる場合もあります。診断はスパイロメーターで行います。喫煙はCOPDの主要な危険因子であり、禁煙により肺機能の低下速度が遅延することが示されています。禁煙はCOPDの進行を止める唯一の最も効果的で最も費用対効果の高い介入法であり、当院では禁煙外来を行っています。インフルエンザワクチンはCOPD増悪による死亡率を50%低下させることが報告されており、すべてのCOPD患者さんに予防接種が望まれます。当院ではインフルエンザ予防接種を行っております。薬物治療としては気管支拡張薬を用い、呼吸リハビリテーションも薬物療法の効果に上乗せできることがわかっており指導を行います。

●貧血

血が少ないこと、つまり血中ヘモグロビン値が低下した状態を言います。男性では13g/dl以下、女性では12g/dl以下、80歳以上では男女とも11g/dl以下と定義されています。症状としては、息切れ、全身倦怠感、食欲不振、動悸などがありますが無症状の場合も多くみられます。考えられる原因としては出血(胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃癌、大腸癌などの消化管出血が多いですが、若い女性では月経、妊娠、授乳による貧血はよく見られます)や鉄欠乏、骨髄での赤血球産生低下、赤血球の破壊の亢進(溶血)があり、血液検査で診断していきます。甲状腺機能低下症、ビタミンB12欠乏症、葉酸欠乏症、腎機能障害でも貧血が見られ、血液検査で診断することができます。消化管出血については上部消化管内視鏡(胃カメラ)、大腸内視鏡、必要に応じカプセル小腸内視鏡による検査を行い、原因に応じた対処を行います。治療は鉄剤内服や甲状腺ホルモンの内服、ビタミンB12製剤の注射、腎性貧血ではエリスロポエチン(造血作用のあるホルモン)の注射などを行いますが、貧血の改善がない場合や骨髄機能の低下が疑われる場合は血液内科専門医に相談、紹介を行います。

●甲状腺機能異常

甲状腺は第3~4気管軟骨前面(のどぼとけの下にあり、蝶が羽を広げているような形をしています。普通は外部から蝕知することはできません。)にある高さ2.5~4cm、幅1.5~2cm、厚さ1~1.5cmの臓器で甲状腺ホルモンの分泌を行っています。甲状腺ホルモンは発育や成長に重要な役割を果たし、また全身の新陳代謝を活発にする働きがあり、精神神経や身体の活動の調整にも働きます。甲状腺機能異常には甲状腺ホルモン分泌が低下する低下症と分泌が亢進する亢進症があります。血液検査にて甲状腺ホルモン(主にFree T4)及び脳の下垂体で分泌される甲状腺刺激ホルモンを測定し低下症、亢進症を鑑別し、また甲状腺に病変があるのか下垂体に病変があるのかを推定します。甲状腺超音波検査では甲状腺の腫大(腫れていないか)や腫瘍の有無を調べることができます。低下症では合成甲状腺ホルモン薬(商品名チラーヂン)を、亢進症では抗甲状腺薬(チアマゾールまたはプロピルチオウラシル)を用いた治療を行います。悪性腫瘍が疑われる場合などは内分泌専門医に紹介し、穿刺吸引細胞診などの施行を検討します。

●禁煙外来

禁煙治療に健康保険等を適用するために必要なことは以下のとおりです。

1)前回の治療の初回診療日から1年経過していること。

過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回の治療の初回診察日から1年経過しないうちは、自由診療となります。なお、最終的なニコチン依存症の診断は医師が行います。

2)健康保険等が適用される「禁煙治療を受けるための要件」4点を満たしていること。
  1. ニコチン依存症を診断するテストで5点以上。
  2. ・35歳以上
    1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数=200以上
    ・35歳未満
    2016年4月より35歳未満には上記要件がなくなりました。
  3. 1ヵ月以内に禁煙を始めたいと思っている
  4. 禁煙治療を受けることに文書で同意している
    (→問診票などに、日付や自分の氏名を書きます。)

禁煙治療(自己負担3割として)は、処方される薬にもよりますが8~12週間で13,000円~20,000円程度です。

●予防接種

当院では「インフルエンザワクチン」、「肺炎球菌ワクチン」、「B型肝炎ワクチン」、「麻しん風しん混合ワクチン」の施行が可能です(取り寄せが必要な場合があります、事前に電話にてご予約下さい)。ワクチンの必要性、解説については厚生労働省ホームページをご参照下さい。

予防接種の費用
インフルエンザ(13歳以上) 年度により異なります。
当院ホームページ「お知らせ」をご覧下さい。
インフルエンザ
(65歳以上、大阪市民)
1,500円
B型肝炎
(通常3回の接種が必要です)
1回あたり6,000円
肺炎球菌(5年に1回) 7,000円
(大阪市の公費助成が受けられる方 4,400円)
MR(麻疹・風疹) 8,000円

ワクチンについては仕入れが困難なこともありますので、必ず電話にてお問い合わせ下さい。

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